26.雲中供養菩薩像 (京都・平等院)
|
[南20号像・木造・平安時代・国宝]
本尊の阿弥陀如来坐像を囲むように、52体の雲中供養菩薩が取り付けられています。輪光を背負って、踊っているもの、楽器を奏でているもの、礼拝するものなど様々です。
画像の仏像は、腰をくねらせ優美に踊っています。
阿弥陀信仰隆盛期である、平安時代後期の優美な特徴を如実に表現した逸品です。
以下、平等院様からのコメントです
「平等院では鳳翔館という新しい博物館を開館いたしました。雲中供養菩薩の半数にあたる26体を展示し、間近でご覧いただけるようにしており、南20号も鳳翔館で展示しております。」
©平等院
弊サイトに画像転載許可を快諾頂いた最初の寺院様ですので、筆者としてはたいへん感慨深いものがあります。この場をお借りし、厚く御礼申し上げます
|
27.弥勒菩薩半跏思惟像 (奈良・中宮寺)
|
[木造・飛鳥時代・国宝]
繊細で均整のとれたプロポーションで、飛鳥時代後期の代表的な作品です。いわゆるアルカイックスマイルで、見る者を魅了し続けています。黒く照り輝く様は、金銅仏かと見違えるほどですが、楠を使った寄木造りです。
寺伝では、如意輪観音とされています。
©高橋秀明
|
28.帝釈天半跏騎象像 (京都・東寺(教王護国寺)講堂)
|
[木造・平安時代・国宝]
いわゆる仏像界一の美男子として、女性ファンの心をしっかり掴んでいます。
東寺講堂は、空海の密教の教えを表現する立体曼荼羅(密教浄土の世界)とされていますが、その中でも、特に印象的な作品となっています。
金剛杵を持って、白象に乗り半跏踏み下げる、密教独特の表現の帝釈天です。
©フロリアンチッチ
|
29.金剛力士像 (奈良・東大寺南大門)
|
[木造・鎌倉時代・国宝]
運慶・快慶の代表的作品として、あまりにも有名です。阿形が快慶、吽形が運慶の作とされていますが、後に阿形の造像にも運慶が携わったことが分かりました。鎌倉時代の代表作で、筋骨隆々とした肉感表現は、写実の時代を如実に表しています。
©高橋秀明
|
30.百済観音立像 (奈良・法隆寺)
|
[木造・飛鳥時代・国宝]
細身ながら長身で柔和な表情で、その特徴から異国で作られたものという説もありますが、日本で作られたとするのが一般的な見方です。飛鳥時代を代表する止利様式の諸仏とは一線を画す作品です。
別名、虚空蔵菩薩ともいわれています。
|
| Index | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |