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仏像 30選 -3- (11〜15)

11.月光菩薩像像 (奈良・東大寺法華堂)
東大寺法華堂月光菩薩

[塑像・奈良時代・国宝]

端正で美しいプロポーションは、しばし見る者を釘付けにしてしまいます。月光のような優しい光の元で拝めたら、なおいっそう情感溢れる作品と感じることでしょう。


©高橋秀明

12.盧舎那仏坐像 (奈良・唐招提寺)
唐招提寺盧舎那仏

[脱活乾漆造・奈良時代・国宝]

光背に千体の化仏(小釈迦)を付け、さらに背後の壁や柱に二千仏が描かれて、三千世界に君臨する盧舎那仏を表しています。これでもか、と言わんばかりのスタイルには、誰をもっても頭を下げたくなることでしょう。


©高橋秀明

13.愛染明王像 (奈良・西大寺)
画像準備中

[木造・鎌倉時代・重文・善円作]

一面三目六臂で、弓矢を持ち、獅子冠をかぶり、髪を逆なで、忿怒相の朱塗りの像です。精細な作りで、作例の少ない愛染明王の手本のような作品です。
西大寺は東の東大寺に対する、西の大寺です。


14.釈迦三尊像 (奈良・法隆寺金堂)
画像準備中

[銅造・飛鳥時代・国宝・止利作]

日本彫刻史における最初の記念碑的作品で、誰でも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。面長の顔に、大きな光背(一光三尊形式)、文様のような衣など、おおよそ写実的ではありませんが、ちょっと近寄りがたい存在感を醸し出しています。左右対称で、正面から見ることを前提に作られています。口元が少し上がり気味(アルカイックスマイル=古拙の微笑)なのは飛鳥仏特有で、奈良時代には水平になっていきます。目は杏仁形(杏の種のような形)という、ぱっちりと開いた形をしています。白鳳時代には上瞼の中央がたれ気味になり伏し目がちになります。施無畏印(せむいいん=説法を聞く人の緊張を和らげるポーズ)、与願印(よがんいん=仏の深い慈悲を表す)を結ぶ代表的な釈迦如来です。止利は、日本最初の本格的仏師で、いわゆる止利様式の基礎を作りました。

15.吉祥天像(奈良・法隆寺金堂)
画像準備中

[木造・平安時代・国宝]

毘沙門天と一対になって夫婦として作られた現存する最古の例です。女性らしく優美でおだやかな表情は、見る者を安堵させます。平安時代の女性像の代表的な作品と言えます。


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