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南イタリアたび日記

2005/12/16(金)
   (2日目)
 その2

<カゼルタの王宮〜アルベロベッロ>

 カゼルタの王宮は素晴らしかった。

 各部屋の壁や天井には絵画が描かれ、彫刻も施されもちろん調度品も立派でまるで美術館のようだ。
儀式の間や四季の間、そして書斎や寝室などの実際の生活の場も見ることができたが、さすがに生活感はない。
1200室のうちの30室ほどをため息をつきながら急ぎ足で見学をした。


 当然敷地は広大で、庭園の長さq、広さ128haとのこと。もちろん全ては見渡せない。
 
 ところで、王宮見学後に一時間ほどの自由時間があった。

庭園を往復する馬車もいたのだが、日本を出発してからほとんど動いていないし、食べてばかりなので歩くことにした。

同行した大半の人は馬車に乗ったが、その馬車の早いこと。御者が私たちにも「乗れ!」と、多分そう言いながら、横を競走馬のように駆け抜けていったので、お腹をかかえて笑ってしまった。

 王宮から15分位の、目指した噴水は思ったより小さかった。この噴水は高低圧のみで吹き出る仕組みで、水は40q先から引かれている。

 まだ時間があったので、もう少し歩くことにした。水路の両側には遊歩道と車道があり、両脇には森が広がっていて気持ちがいい。
森の奥から、その当時の人々が馬車に乗って現われそうな、そんな雰囲気だ。

 15時過ぎにカゼルタとお別れをし、バスの中で忘れないうちにと感想などを書いていたら、あっという間に1時間以上の時が過ぎ、あたりは暗くなり始めていた。

 次の目的地のアルベロベッロまであと時間ほどだ。
街灯が少なく周囲の建物もまばらだから、ほとんど暗闇で、まるで深夜のような雰囲気の高速道路をひた走る。

 19時頃にアルベロベッロ到着。部屋で一休みしたらすぐに夕食だ。昨日のホテルに比べるとこじんまりしているが、こぎれいで気持ちがいい。

 夕食が終わったあと少し時間があったので、ホテルの周りを散歩してみることにした。

 玄関前には日本人を大好きだという犬がいて、近くのトゥルッリまで案内してくれるらしい。本当かな〜?と半信半疑で外へ出たらちゃんと待っていてくれた。とても人なつこいし、本当に案内するかのように先を歩き出したので、勝手にポチーラと名づけ、後に付いて行ったら小さなトゥルッリの前に出た。
写真を撮っていたら、いつの間にか一緒に行ったご夫婦とポチーラがいない。先に帰ってしまったらしい。大変!ホテルに戻れるかしら?

 大丈夫!少しだけ迷い、遠回りをしたがちゃんと帰れた。けれど、その間誰にも会わなかった。近くにはアパートのような建物もあるのに・・・イタリアの人は夜が早いのだろうか?

明日は8時半に集合して、トゥルッリの町並みを散策した後、午後はマテーラに移動し、サッシ(洞窟住居)を見学する。楽しみだ。

<本日のバスでの移動距離、約525km>