あたりはのどかな田園風景で、ところどころに果樹園のようなものが見えるがやはりブドウ畑だった。イタリアでは、ワインは宗教上でもなくてはならないもので値段は水と一緒ぐらい。運転時でも1杯のワインは許可されているそうだから
またイタリアの国土は日本の8割ほどで、北海道を除いた位の広さとのこと。
いつものことだけど、旅立つ前の事前学習が何もできていない。パラッとガイドブックを読んだ程度で、それもパスポートや貴重品は盗られないように管理とかの注意事項ばかりに集中して時間切れ。なので説明されること全てが新鮮だ。
そうそう、今回の南イタリアツアーは「6つの世界遺産を訪問」とういうもの。
その後ものどかな風景が続いているが、ところどころの丘陵地帯にも多くの家が建っていた。マラリヤ予防や敵から身を守る為に、昔は山の上に住むことが多かったようだ。
添乗員さんが時々説明をしてくれる意外バスの中は静かだ。皆寝てしまっているのだろうか?
これから向かう「カゼルタの王宮」はスペイン・ブルボン家のカルロ3世が建て始めた宮殿で、ベルサイユ宮殿を模して作られた。カルロ3世のお祖父さんがルイ14世とのこと。
ところが、建設途中でお兄さんが亡くなってしまったので、カルロ3世はスペインの王になり、カゼルタの王宮建設は弟のフェルナンド4世に引き継がれた。
部屋数は1200室5階建てで、イタリアが統一された1861年まで使われていたそうだ。
相変わらず道路はまっすぐで霧は出たり引っ込んだりと忙しい。
予定より早く着いたので、昼食前にカゼルタで一番賑やかな商店街を少し散歩した。バッグや靴・洋品などのこじんまりした店が立ち並ぶが、どこにも大きな看板などは一切なく、とても落ち着いた街並みだ。
クリスマス前なのに、装飾的なものもほとんどないのには驚いた。ツリーやサンタクロース、クリスマスソングがあふれているのは日本だけなのだろうか。
ところで、イタリア人は陽気というイメージだが、レストランやホテルでは「いらっしゃいませ」の声も無いし、にこりともしないからこれにはびっくり!
お客第一の日本との違いを感じてしまう。
2005/12/16(金)
(2日目) その1
<ローマ〜カゼルタ>