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経典の種類 |
経典の種類経典は、内容別に3つに分類され、また教義別にも3つに分類されます
各経典の概要
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観無量寿経
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概要 |
略して「観経」とも呼ばれます。 |
宗派 |
浄土宗、浄土真宗、時宗、天台宗 |
教え |
ドラマチックな王位継承をめぐる骨肉の争いをベースにして、極楽往生するための具体的、実践的な方法論を詳しく説いています。 |
概要 |
浄土三部教のなかでもっとも短いため、「小無量寿経」「小経」とも呼ばれます。現在、浄土系各宗派の法事などでよく読誦される経典です。簡潔、コンパクトにまとめてあります。 |
宗派 |
浄土宗、浄土真宗、時宗 |
教え |
極楽浄土の荘厳な様子や、極楽浄土へ往生する方法を説いています。 |
概要 |
正式には「大毘盧遮那成仏神変加持経」といい、正純密教成立以前の呪術的儀礼、瞑想法などを仏教思想のなかに取り込み、成仏のために行法として位置づけ、体系化した最初の経典です。 |
宗派 |
真言宗 |
教え |
宇宙の真理を体現する法身仏である大日如来が、菩薩の代表である金剛薩たの質問に答えるという形式で書かれています。全七巻のうち第一巻は「悟りという仏の智恵とは何か」について語る理論編で、第二巻以降では、胎蔵曼荼羅の描き方など密教の儀礼が解説される実践編になっています。 |
概要 |
一般的には「金剛頂一切如来真実摂大乗現証大教王経」三巻のことを指します。「金剛頂経」は智恵の世界、金剛界を明らかにしています。 |
宗派 |
真言宗、天台宗 |
教え |
大日如来が一切義成就菩薩(釈迦)の質問に対して、悟りの内容とその悟りを得るための方法を説明するという形式で書かれ、全体が非常に実践的にできており、これが「金剛頂経」の大きな特徴となっています。 |
初期の大乗経典の代表作です。 |
中期の大乗仏教のなかで如来蔵思想(全ての衆生が仏となる可能性がある)を説く代表的な経典であり、王妃という在家の女性を主人公とする経典として知られています。 |
仏教聖典のなかで最も親しまれているものの一つで、「人生の指針となるような言葉」という意味で、釈尊のすべての教えのなかから、人生の指針を集めたものです。「経集」と同じく最古の経典といわれています。 |
仏教聖典のなかで最も古くから成立したもので、釈迦の言葉にもっとも近い詩句の集成となっています。きわめて素朴で、「現代に生きる釈尊言行録」の性格を帯びています。釈迦の言葉が、より原形の近い形で記されており、釈迦の教えを学ぶにあたっては、決してはずしてはならない重要な経典です。 |
親鸞聖人の著書「教行信証」の最後に出てくるもので、「教行信証」のエッセンスともいわれます。蓮如は、この「正信偈」を和讃とともに印刷して門徒にひろめ、日常の拝読用に制定しました。阿弥陀仏のみ心と釈尊の教えが示されたもの(依経段)と、三国の七高僧に関するもの(依釈段)とに分かれます。前半部分は、「無量寿経」に説かれている阿弥陀仏の本願、つまり、人々をひとり残らず救うということを信じて、念仏を唱えることがどんなに素晴らしく、広大な教えかを宣言しています。後半部分では、この教えを伝承したインド、中国、日本の高僧の功績を取り上げ、そのひとつひとつを讃えています。 |
正しくは「曹洞教会修証義」といいます。修は修行、証は悟り、義は意義を表します。在家信者と僧侶のための「曹洞宗教化の標準書」と呼ばれ、法要・葬儀・施食会などで読経されます。人間に生まれたこと、仏の教えに出会えたことを尊いものだと知ること、自分の罪を懺悔すること(懺悔滅罪)、戒めを受けて菩提心を起こすこと(受戒入位)、貪りを捨てて人のために尽くし、他人の喜びを自分の喜びとすること(発願利生)、そして仏の恩に報いること(行持報恩)を説いています。 |
「千手千限観自在菩薩広大円満無礙大悲心陀羅尼経」のなかに含まれている長い陀羅尼を独立させたもので、正しくは「千手千限観自在菩薩広大円満無礙大悲心陀羅尼」といいます。真言宗や禅宗で古くから重用され、さかんに読誦されたお経の一つで、観世音菩薩の内証の功徳を説いた根本咒です。特に観世音菩薩を本尊とする臨済宗では重要なものとされ、朝課、晩課、祖師忌、在家亡者回向に読誦されています。千手千眼観音が、一切の衆生を苦悩から救済する誓願功徳は、自由自 在で広大であるということを讃えています。 |
臨済宗中興の祖、白隠が著した名作で、禅の原理を説いています。涅槃経の「一切衆生悉有仏性」をもとにして、すべての衆生は生まれながら仏性をそなえているという、大乗仏教の基本を説き、氷のように固まったこだわりを溶かしてしまえば無我となり、融通無碍の自己の姿がそのまま仏であると教えています。 |
「金剛頂経」十八会のなかの第六会の経典で、「大楽金剛不空真実三摩耶経 般若波羅蜜多理趣品」というのが正式名です。真言宗で日々読誦されています。仏の境界から見ると、人間の生命活動は金剛のごとく堅固であり、空しくないとされるが、これをさらに「大楽」(絶対の安楽の境地)としました。さらに、煩悩を正面から救い、煩悩を否定することなく、人間はありのままの姿から即身成仏できるという考え方を説いています。 |
天台智の述作である「摩訶止観」の真髄を、わずか133文字の短文にまとめたもので、天台宗ではお経と同様に唱えられています。円頓とは、人々が初めて仏道を志す心である初発心がそのまま究竟(実相)にいたる縁になっていることで、初発心から存在するすべてのものが、相依相関の縁起というかかわりであるがままに存在していることを、宗教的認識によってみずから観法していくことを説いています。 |
釈尊が「修行の道も、やり過ぎても疲れるだけで、かえって心悩む結果となる。ほどほど「中」が何より大切である」と説いた「中道」の一節で知られています。 |
原始経典の「小乗涅槃経」と、大乗経典の「大乗涅槃経」とに大別されますが、いずれも正式名は「大般涅槃経」です。 |
弥勒六部経を総称して「弥勒経」と呼びます。 |
聖武天皇の時代に護国経典として全国に頒布され、この経典に基づいて全国に国分寺の建立を発願されたと伝えられています。 |
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