<ローマ市内>

2005/12/19(月)
   (5日目)
 その2

南イタリアたび日記
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最後の日のローマ市内観光は、今までとは違った意味でのカルチャーショックだった。

古い建造物に囲まれた中を、人々が往来し車がひしめいている。店先の壁やシャッターには、日本でもよく目にする派手な落書きがあるし路上には車がぎっしりと停まっている。建設工事などで地面を掘り返すと、必ずと言っていいほど遺跡が現われるので、地下鉄や地下道が作りにくいというのも、地上に車があふれる原因のようだ。

 ガイドさんが再び「スリに気をつけて」と言った。最近は子どものグループが多く手口は巧妙で、現地にいるガイドさんですら被害にあったそうだ。

人を疑うのは何とも嫌な気分だが、ここで物を盗られ、この旅が台無しになるのはもっと嫌なので、充分気をつけることにする。

 コロッセオ(円形闘技場)は、収容人数5万人以上というだけあって巨大だった。

ここでは猛獣と拳闘士、拳闘士同士の悲惨な戦いが見世物にされていたが、映画「グラディエイター」の場面が一瞬頭をよぎった。

コロッセオと道路を隔てた、古代ローマ市民の生活の場、フォロ・ロマーノは、今も部分的に発掘が続いているようだ。現場はさすがに柵で仕切られているが、覗き込んでみたら土にまみれた壁などが見え、今の位置からはかなり低くなっている。

積もった土埃が膨大・・・土地の高さの違いが、2000年以上の歳月の流れを物語っていた。

突然娘が「あれって人?」と言った方向を良く見たら、壁の修復中なのか、クレーンのような先に小さな人影が見えた。こういう地道な作業があってこそ長い時を越えられる・・・そんな事を思った。

それにしても、どこの国でも時の権力者というのは、すごいものだと思う。

現代に残る歴史的建造物の前に立つと、そこで働く多くの人たちの姿が眼に浮かんでしまうのは私だけではないだろう。

だが、今こうして長い時を経て、多くの人の目に触れ感動を与えている大事業に参加できたことは、ある意味意義深いこと?などとも思ってしまう。

もちろん、“命令”で従事し、意義などを感じるゆとりは無かったのだろうが、いま自分の身に置き換えてみると、“後世に残る何か”に参加できる機会などはありそうにないし、“生きたあかし”すら残せそうにない。

と、普段考えないようなことを思ったりしてしまうのは、この数日間異文化に触れ続けてきたからだろうか。

 

ところで、娘の熱も下がり元気そうなので一安心だ。

実は昨日カプリ島へ向かう船の中で気分が悪くなり、降りれば元に戻ると思っていたら夜になって発熱してしまった。もしひどくなって長引いたら・・・と心配したが、元気に観光にも参加しているし、昨日より体調が良さそうなので本当に良かったと思う。

 

 トレヴィの泉と、スペイン広場はさすがに人が多かった。

またローマに来られるように、泉ではコインを後ろ向きに投げたし、スペイン広場では、ずっと行きたかったスーパーマーケットに行った。

このあとのイタリアでの最後の夜はカンツォーネ・ディナーだ。

それにしても明日は帰路につく・・・と思うと、帰りたい気持ちと残念な気持ちが交差して複雑。ローマには教会や美術館がたくさんあるし、バチカンだってすぐそこだ。

あと一日あれば・・・と、つい思ってしまう。