因縁の法則
(縁起) |
物事には必ず原因があって結果がある。十二因縁とは、過去・現在・未来の苦悩の仕組みを12項目に分類したもので、結局苦の原因は「無明」(無知)にあるとする。
|
中道 |
快楽主義と禁欲主義の戒め。極端に偏らないこと
|
|
|
四諦説
したいせつ
(迷いの原因の分析方法) |
苦諦
くたい |
苦の状態を正しく分析する |
集諦
しゅうたい |
苦の原因と理由を見極める |
滅諦
めったい |
苦のない状態を推測する |
道諦
どうたい |
苦を解決するための具体的な方法と実践 |
|
|
八正道
(迷いを解決する具体的な実践方法) |
正見 |
正しく見る |
正思惟 |
正しく考える |
正語 |
正しく語る |
正業 |
正しくふるまう |
正命 |
規律正しく生活する |
正精進 |
努力する |
正念 |
信念を持つ |
正定 |
心をとぎ澄ます |
|
五戒
(仏教徒のルール) |
不殺生戒
ふせっしょうかい |
むやみに殺さない |
不偸盗戒
ふちゅうとうかい |
盗まない |
不邪婬戒
ふじゃいんかい |
不倫をしない |
不妄語戒
ふもうごかい |
嘘をつかない |
不飲酒戒
ふおんじゅかい |
酒を飲まない |
|
三学
(仏道の基本的修行) |
戒
かい |
規則(五戒など)を守る |
定
じょう |
心身を鍛えること |
慧
え |
智慧を働かす |
|
六波羅蜜(修行の基本) |
布施
ふせ |
施しを与える |
持戒
じかい |
戒律を守る |
忍辱
にんにく |
何事にも耐える |
精進
しょうじん |
努力する |
禅定
ぜんじょう |
真理を見極めるため智慧を磨く |
智慧
ちえ
または
般若波羅蜜
はんにゃはらみつ
|
物事の本質を見抜く |
|
解脱
迷いや苦しみのない悟りの世界へ |
三毒
(煩悩の代表) |
貧
とん |
欲望 |
瞋
じん |
怒り |
痴
ち |
無知 |
執着心
しゅうじゃくしん |
ものごとに拘束、束縛される心 |
|
六道輪廻を繰り返す
三界 |
六道 |
無色界 |
天 |
古代インドの神々が住む処で、人間にない超能力や歓楽がある
|
|
色界 |
欲界 |
|
人間 |
人間の住む処で、四苦八苦と無常とで成り立つ
|
|
修羅 |
天に近い能力を持つ鬼神が住む処で、天界から侵害され傷つけられる
|
畜生 |
鳥猛類、獣類、虫類などが住み、互いに殺傷しあう
|
餓鬼 |
閻魔王の支配下にあり、食物や水のない世界
|
地獄 |
火あぶりや釜ゆでなどの苦しみの世界。八大地獄がある
等活地獄
とうかつじごく |
罪人同士が互いに害し合う。気を失っても生き返り、再び苦しみを受ける |
黒縄地獄
こくじょうじごく |
鋸や斧で切り刻まれる |
衆合地獄
しゅうごうじごく |
鉄臼で突かれたり、獣に襲われる |
叫喚地獄
きょうかんじごく |
弓矢に追われ、鍋や釜で煮られたり、熱い鍋汁を口から注がれる |
大叫喚地獄
だいきょうかんじごく |
前の四大地獄の10倍の苦しみ。舌を抜かれる |
焦熱地獄
しょうねつじごく |
大叫喚地獄の10倍の苦しみ。猛火で串焼きにされる |
大焦熱地獄
だいしょうねつじごく |
前の六大地獄の10倍の苦しみ。火の極限の苦しみ |
阿鼻(無間)地獄
あび(むけん)じごく |
80の釜の他に、大蛇、虫などであふれる、苦の極限 |
|
|