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早春のロマンティックドイツ  2008   その 
〜ヒルシュベルクからローテンブルクへ〜
10世紀にローテンブルク伯が城を構えたのがこの町の起源。
12世紀には初めての城壁ができ、中世の面影をほぼ完璧に残している町として知られている。ただ、第二次世界大戦を免れることは出来ずに町は破壊されてしまったが、タウバー渓谷からの美しいシルエットに感動した人々が、町の復元を目指し実現したらしい。

石畳が心地良く、建物の壁に取り付けられた装飾の看板が可愛らしい。
さりげない景色に癒される思いだ。

ローテンブルクでのフリータイムは昼食から始まった。
添乗員さんが、和食・中華・イタリアンなどの店を教えてくれたが、娘と二人で団体から離れ店探しからチャレンジだ。

800年前のゴシック様式を一部に残している重厚な建物・市庁舎近くのレストランで食事をすることにしたが、果たして注文が出来るのだろうか?

当たり前だけど、メニューはやっぱりドイツ語だった。
う〜ん・・・と二人で悩んでいたら、さりげなく日本語メニューを出してくれた。こうしてお世話になっている日本人観光客が少なくないのかも。

さらにソーセージの付けあわせが二種類あって、また悩んでいたら「ハーフ&ハーフ?」と。何んという親切さ!。笑顔の素敵なウエイーターさんに感謝だ。

ということで、ドイツ人はいかめしくて怖そう・・・というイメージがすっかり消え去った。

そもそもドイツ人の気質は、勤勉で規則を守り真面目で良く働くなど、日本人との共通点も多いようだ。
家と車にはお金をかけるが、食べ物と衣類には執着がないらしい。でもビールはもちろん、少し塩辛目だが色々な種類のハムやソーセージも美味しいから私たちは満足。


昼食のあとは、城跡にあたるブルク公園まで散策をすることにした。
まるでおとぎの国のよう!
表現力が乏しいのが悲しいが、ほっとする景観が続いている。こういう景色を見ると、どこまでも歩いて行きたい衝動にかられるから困ったものだ。

平日だしお昼時だからか人通りは少ない。そのわりに道路にはたくさんの車が停まっている。ゆっくりとランチタイムを楽しんでいるのだろうか。

時間がゆったりと流れているような空間に囲まれて、限られた時間の中あれもこれも見ようと思っている自分たちが、何だか情けないけれど仕方がない。

街角でセール品に目が留まり、つい立ち止まってはっと気がついたら集合時間間近。
必死に駆けた。
もしかして、ドイツ人には珍しい光景だったかもしれない。
古城街道は霧につつまれ幻想的だ。ネッカー川ほとりの斜面には色とりどりの家が建ち並び、若葉や白い花を付けた木々とのコントラストが美しくとても絵になる。時々薄日が射し、ハッとするほど景観が変るからなおさらだ。

通り過ぎてしまうのはもったいないな〜と思っていたら、運転手のギュンターさんがバスを停めてくれた。実は路上駐車禁止のようだから、ほんの少し写真を撮るだけ・・・でもその配慮が嬉しい。


ヒルシュベルクからローテンブルクまでの移動は約3時間。
この景色には・・・と、添乗員さんがベートーベンの田園を流してくれ、さらにゆったりとした気分になった。

ローテンブルクに近づくにつれ、木々の緑が濃くなってきた。

ドイツの高速道路・アウトバーンは快適だ。三車線のうち左側は高速車、真ん中は中速車、一番右は低速車と速度によって走行レーンが決まっているとの事。
驚くべきことに速度制限が無く、高速料金も無料だから料金所がない。さらに日曜日はトラックは通行禁止だそう。何故?と思ったら、ドイツでは日曜日はお休みの日。スーパーもデパートも、小売店も、もちろんオフィスも休み。

様々な職種が、一週間に一度一斉に休みになるのはすごい。
ドイツでの最終日は日曜日だ。午前中がフリータイムなので、ミュンヘンを散策するつもりだが、お昼はどうすればよいのだろう・・・と、年中無休・24時間営業に慣れた日本人的な心配をしてしまう。

いつの間にか青空が広がり暖かくなってきた。
風車が気持ち良さそうに回り、濃い緑の牧草地の間に作物のような物が植えられているが何だろう。
途中で小休止をした、ガソリンスタンド兼コンビニの周囲ものどかだった。

森の狭間に、教会を取り囲むようにして小さな集落が点在している様は、まるで絵本の中の風景のようだ。森に囲まれているから林業が盛んなのか、民家には煙突があり山盛りの薪が積んであった。冬には暖炉が活躍するのだろうか。
〜ローテンブルクにて〜
〜ディンケルスビュールは〜
豊かな牧草地と森が続きローテンブルクから40分ほどで、ディンケルスビュールに到着。

ここは、運よく,30年戦争や第二次世界大戦でも戦火を免れたため、中世の面影をそのまま残している貴重な町だ。

古い町並みの中の、黄色い公衆電話やカフェが違和感なく、人々も自然体で暮らしているようだ。

これからもずっと平和で、と願わずにいられない。
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