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仏像のご利益

私たちは、日常茶飯時的に仏像にいろんな願いを託しています。しかし、 それは大きな間違いです。なぜなら、仏像にはそれぞれの役割が予め 決まっており、叶えられるものと叶えられないものが必然的にあるからです。ここでは、各々の仏像(仏尊)から、私たちが得られるご利益(ごりやく)について説明します。

如来の部

薬師如来以外は、かなり高尚で庶民にはわかりずらい
釈迦如来 仏智悟入(ぶっちごにゅう)。悟りを開かせる
薬師如来 病気平癒、とりわけ眼病。合わせて12の大願がある
阿弥陀如来 極楽への往生。敬愛。重病人の延命祈願
毘盧舎那如来 全ての仏尊のご利益の本源
大日如来 一切成仏。密教における最高仏であり、全ての仏尊のご利益の本源
阿閃如来 病気平癒

菩薩の部

身近な願いを聞き入れてくれる
聖観音 除災。また阿弥陀如来の脇侍であることから、臨終には極楽から 迎えにきてくれる
十一面観音 除災、除疫。あらゆる方向からの願いを聞き入れる
千手観音 敬愛、除病、破地獄(地獄からの救済)
不空羂索観音 難事成就(難しいことでも叶えられる)、美容
如意輪観音 福徳、良縁、子授け、安産
馬頭観音 畜類救済、息災、降伏
准胝観音 安産、延命、夫婦和合、聡明
文殊菩薩 知恵、学問
普賢菩薩 滅罪
勢至菩薩 阿弥陀如来の脇侍であることから、直接のご利益よりも、如来の救済力を盛んにするとされている。家内安全、除災招福
虚空蔵菩薩 記憶力増強、福徳、知恵、学問。仏智悟入
地蔵菩薩 無仏時代(現代です)の守護。子授け、子育て、滅罪。夜明け直前に拝むとご利益があるという
弥勒菩薩 釈迦の後継者なので、未来を救済する
日光月光菩薩 除病。日光菩薩は病根を焼き、月光菩薩は苦熱を除くとされる
薬王薬上菩薩 薬をもって病苦から救う

明王の部

如来の知恵を伝える
五大明王 息災延命、調伏
不動明王 煩悩・悪行を滅する
降三世明王 悪霊・怨敵を降伏させる
軍荼利明王 除災
大威徳明王 一切降伏
金剛夜叉明王 悪を打ち砕き調伏する
烏枢沙摩明王 不浄を除く、病患、渇水。「トイレの仏様」
愛染明王 敬愛(左手に意中の人の名を書いて持たせれば、恋愛が成就する)、 息災、降伏
太元帥明王 護国、怨敵降伏
孔雀明王 祈雨、天変地異、蛇除け、解毒

天の部

人間界のすぐ近くにあり、親しみやすいが、怒らせると怖い
梵天
帝釈天
仏法守護、戦勝
四天王 仏法守護
吉祥天 福徳、滅罪、天下泰平、五穀豊穣
歓喜天 夫婦相愛、子授け
摩利支天 戦勝
荼吉尼天 福徳、敬愛
伎芸天 芸能成就
毘沙門天
(多聞天)
福徳、戦勝
弁才天 学問、技芸、戦勝、福徳
鬼子母神 子授け、安産、子育て、除病、除災、商売繁盛
大黒天 衣食守護、戦勝、除災
福禄寿
寿老人
長寿
布袋 寛容な精神
恵比寿 商売繁盛
金剛力士
執金剛神
仏法守護

その他の部

八部衆 仏法守護
薬師十二神将 薬師如来の大願成就
二十八部衆 千手観音の本誓守護

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